院長のコメント

ノミ駆除の動向

ノミ駆除剤は成虫駆除を目的に散剤やシャンプーで考案され、次いでノミのライフサイクルから動物から離れて卵→幼虫→さなぎ→成虫を繰り返すため駆除効果の持続を目的に首輪に薬を混入するタイプに移行。その後首輪のうっとうしさと首の皮膚への影響から、液体をつけるタイプに移行。その後動物から離れた卵、さなぎに影響する発育阻止剤を成虫駆除剤に混入させたタイプに移行。ノミの吸血は寄生後5分以内に開始され、24時間で産卵し始めるため即効性をうたい現在の成虫駆除用内服タイプが出現。産卵前に殺虫し、洗っても外用と違い駆除効果が減らないことがキャッチフレーズになっています。マダニにも効果あり。欠点は嘔吐。開発移行に際しその都度、単価も上昇。

メーカーの開発は今後も続き、いずれはワクチン的に作用の持続が1年のものも出現する日も来るのでしょうか・・・!!

フィラリア予防薬とノミ・マダニ駆虫薬のいろいろ

《フィラリア予防薬》

注射薬 ・モキシデクチン製剤

内服薬 ・イベルメクチン製剤

    ・ミルベマイシン製剤

    ・モキシデクチン製剤   

《ノミ・マダニ駆除薬》

外用薬 ・フィプロニル製剤

    ・ペルメトリン製剤

    ・ピリプロール製剤

内服薬 ・スピノサト製剤

    ・アフォキソラネル製剤

            ・フルララネル製剤

《ノミ駆除薬》

外用薬 ・イミダクロプリド製剤

《ノミ駆除・フィラリア予防薬》

外用薬 ・セラメクチン製剤

    ・イミダクロプリド+イベルメクチンの合剤

《ノミ・マダニ駆除・フィラリア予防薬》

内服薬 ・スピノサト+ミルベマイシンの合剤

 

※ノミ発育阻止効果、消化管寄生虫駆虫効果、耳ダニ駆虫効果に関してはわかりにくくなるので削除しました。

※製剤・合剤としましたが、製剤メーカーごとに剤型が異なり錠剤、チュアブルなどがあります。

弁膜症のニュース

犬の僧房弁閉鎖不全によるうっ血性心不全に対し、血圧降下を目的にACE阻害剤が処方されています。近い将来このアンギオテンシンⅡに対する抗体産生を誘導し、血圧上昇を抑える、高血圧DNAワクチンの開発がされるようです。

2015105


救急の患者について

診断が確定しない状態での対応となることを御了承ください。症状によっては診断が出るまで、処置せずに経過を見ることも可能な病気もありますが、出血、溶血、意識障害、痙攣、呼吸不全、激しい嘔吐などは経過をみて検査をしてから治療してなどいられないことがほとんどとなります。その際は対処療法(起こっている症状の改善を行う)でその場をしのぐしかありません。そののち症状が落ち着いてから、検査を行い確定診断に持ってゆくように努力し、しかる後原因療法で治すこととなります。

対症療法のみで、原因は自然に改善してしまうこともあり、その際オーナーの同意により確定診断を今後に持ちこすこともあります。また、対処療法中に亡くなったり、診断未確定の状態で手術したりするケースあります。

確定診断(精密検査)ののち結局治療法がない場合、動物を検査で傷つけるだけになったりもします。

病気の進行状況も様々で、慢性のもの、慢性だったものが急性に変化するもの、急性でしかし自然治癒するものや致命的なものなどもあります。

 

 

急患の見極め方・考え方:

  1. 生命にかかわる病気・障害か否か

  2. 急病か慢性疾患か

  3. 急変において、ここ数年ゆっくり続いていた症状が、急に勢いを増したものか、まったく存在しなかった異常が出現したのか

  4. 診断にMRIなどの高額で緊急対応困難な検査が必要か否か

  5. 治療法がないものか、あるものか

 

 

症例1:椎間板ヘルニア(後躯麻痺)

生死にかかわるか否かにおいて軟化症とそうでないものの見極めが、発症時区別困難。軟化時は有効な対処法なし。手術しても対麻痺改善なきほどに脊損がひどいものもある。

症例2:交通事故

     もっとも軽くて骨折、要手術。死亡や永久的機能障害のことも珍しくない

症例3:異物の誤飲

     1両日で便出・吐出されることもあり、激しい嘔吐や意識障害などのない場合は様子見。誤飲後30分以内は催吐可能だが尖鋭異物では穿孔の可能性もあり、無症状なら経過観察を優先。

 

見知らぬ猫の交通事故に遭遇してしまった場合

かわいそう、くるしそう、何とかしたい・・・、でも・・・

 

交通事故の場合、なぜ苦しいのか、なぜ動けないのかを、判断することが難しいことなのです。

そこで、系統だって評価することが、見知らぬ猫に向かい合う覚悟を持つことにつながります。

 

  1. 1)歯肉・舌・パッドなどで黒ずんでないとこの色が、ピンク色で、指で押して3秒以内にピンク色に戻るか見てみましょう。戻らない場合は数時間で死亡する可能性を持つ、臓器からの大出血の疑いがあります。緊急に外科的止血と輸血による血圧維持を必要とします。現状で人のER様の対応できる施設は残念ながら、少なく、ほとんどの場合、止血剤と急速輸液による血圧回復での対応となり、自然止血と血圧の安定を切望することとなります。


  2. 2)呼吸は吸気・呼気時間が等しく、努力の必要のない安定した呼吸があれば、呼吸器の評価は問題ないと考えます。早い呼吸は呼吸器の異常でなく、どこかの痛みか、頭部損傷などが考えられますので、呼吸器以外の評価を優先しましょう。呼吸異常は1両日で改善できないときは予後不良(死亡)です。呼吸器のどこが原因でしにくいのかを、レントゲンなどで確認し、原因除去に努めます。肺の出血の際は、致命的です。


  3. 3)おしっこをするかを24時間観察します。2448時間で乏尿のときは、腎不全に陥っています。血液検査、レントゲン、エコーなどで原因追究をし、取り除く努力をします。解決できないときは72時間以内に死亡してしまいます。


  4. 4)意識は正常かを判断します。沈鬱、意識混濁、姿勢維持困難時は脳の損傷を疑います。確定診断には頭部MRIが必要です。事故による脳挫傷、脳内出血、で3日以内に改善しないときは、最悪死亡を含め後遺症が残ります。今後一生ケアーが必要になります。


  5. 5)水が飲めて、もどさずに、腹部痛(息張り、嘔吐、吐血、呼吸速迫)がなければ、消化器などの腹部臓器の異常は低いと思われます。異常時は各種検査で長く、大きい、複数の消化器異常の精査をし、改善可能か否かを評価し72時以内に解決できないときは予後不良です。顎、口蓋、食道、胸腔、肝、すい臓、脾、胃腸、腹腔と系統だって検査を進めましょう。


  6. 6)失調症状(姿勢のコントロールが不可能な場合)がない歩行可能なビッコなら、骨外科で回復できるケースと判断しますが、よろける、痛みのない麻痺は脊髄損傷を疑います。レントゲン、MRI検査で確認し、重度の脊髄損傷は呼吸不全死の可能性が高く、よくっても障害麻痺が残ることも十分かんがえられます。生存できたとしても、長いケアーの中で安楽死を考えなければならないケースもあります。また骨だけの異常だったものでも、手術しても癒合不全を起こすこともあります。


  7. 7)外傷はあるか見ます。皮膚筋肉の異常なので皮膚移植のこともありますが、2か月もあれば修復できるでしょう。


  8. 8)三日で改善のないビッコは骨折や脱臼の可能性があります。レントゲンで確認し、外科的に修復可能です。


 

これらすべてを入院して、獣医の管理下で治療を進めることは、高額な費用が必要となるでしょう。

ただ遭遇しただけの見知らぬ猫にこのような負担を仮の飼い主となって、“かわいそう”だけの理由で対応が可能でしょうか・・・。

 

これはそんな場合の対応案としてお考えください。

低血圧ショック(1)、呼吸不全(2)、腎不全(3)、脳損傷(4)、多臓器不全(5)、脊髄損傷(6)は猫の自力回復を期待し、猫を檻に入れて(なければ段ボール)、はじめ3日間は水飲み、その後3日間は少量のフードを与え徐々に増量し、六日間観察してみる。長期治療の必要な外傷、骨折、脱臼(7、8)のみと判断できたとき、獣医へ治療依頼をする。そこで自力回復部分(1~6)を種々の検査で評価も加えて行う。

六日間で外傷・骨折・脱臼を除く、死亡や改善困難な病状が見られたときは今後も見守る覚悟をもって診療に臨む。


江戸川区一之江、動物病院、ペットクリニック

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電話

03-3656-1817

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診察時間:

am9:00~12:00

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   は手術・往診

※祝日は午前のみ

 

 

休診日:

日曜(予約診療あり)

※事前の電話での時間指定性

 

 

診療対象:

犬 猫

 

 

健康保険取扱い:

アニコム

アイペット

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